奇抜な名前の新銀行東京とは

新銀行東京と信用金庫との関係

中小企業や零細企業向けの金融機関と言えば、一般的に信用金庫や信用組合を思いつく人がいるかと思います。もちろん東京都には信用金庫も信用組合もあるので、それならわざわざ新銀行東京を創設する必要はあるのか、という疑問が湧きますが、新銀行東京は銀行としての体制は信用金庫のような働きをしているけれど組織的には「銀行」です。つまり、銀行と信用金庫・信用組合の中間的な金融機関であるといえます。新銀行東京を創設する際に、融資のノウハウを信用金庫から積極的に取り入れました。

それは信用金庫の融資方法がとても合理的だったからです。それと併せて、新銀行東京は創設したばかりで銀行としての営業基盤が弱かったので信用金庫と提携ローンを組んでいました。新銀行東京の窓口で申し込んだローンでも内容としては信用金庫が中小企業に融資し、その8割を新銀行東京が保証する仕組みです。利用する方も、新しい金融機関は信頼感が築けていないので最初のうちは本当に利用しても大丈夫かという不安を抱きますが、信用金庫という大きな組織と提携しているなら安心して利用できる、と感じますよね。

それから、新銀行東京は「無担保・無保証」という経営者には嬉しいサービスを売りにしていたので、利用者は一気に増えました。ところが、お金を貸した会社が倒産などで返済できなくなる状態が相次ぎ、貸したお金の大部分が返ってこなくなってしまいました。当然、ローンで提携している信用金庫にも大きな損害が出ました。そのため、いくつかの信用金庫は新銀行東京に対して訴訟を起こしています。

新銀行東京は信用金庫に対して和解、もしくは敗訴が成立していますが、新銀行東京の経営状態は苦しいのが現状で信用金庫への借りを返すことはまだまだ時間がかかると思われます。新銀行東京では、ゆうちょ銀行やイオン銀行、大手都市銀行などと提携をして経営地盤を固め、信用金庫との問題の解決に力を入れています。