奇抜な名前の新銀行東京とは

新銀行東京が抱える問題点

「今までにない新しい銀行」というとどんな銀行になるのか期待が膨らみますし、「中小企業を応援してくれる銀行」と聞けばこの銀行をきっかけに景気が良くなるのではないか、という希望が湧いてきます。そして、中小企業や零細企業の事業者にとっても自分たちのために力を貸してくれる金融機関が増えることは大きな支えになります。しかし、そんな想いとは裏腹に、新銀行東京はいくつも問題を抱えています。

運営わずか3年で1000億円を超える赤字を出してしまい、東京都は400億円の出資をしましたがこれにより都民の反感を買ってしまいました。どうしてこんなに赤字が出てしまったのかというと、中小企業への融資は大手都市銀行や地方銀行、信用金庫などでもよく行われていることで、それらの金融機関に断られてしまった人たちが新銀行東京へ行ったからです。

融資の際は、金融機関がお金を貸し出す会社に対して、経営内容は大丈夫か・土地や証券など担保となるものを持っているか・返済能力があるか、ということを慎重に調べます。私達でも知らない人や信用できない人にはお金を貸したくありませんよね。ですから、結果的に新銀行東京を利用する事業者の中には一般の金融機関の審査から外れた、倒産する可能性が高い人たちが集まってしまったのです(もちろんきちんとした事業者もたくさんいます)。それに加え、信用金庫との問題や不正融資のトラブルなどが浮き彫りになりますます信用を落としています。

しかし、2008年(平成20年)以降は支店を本店内にまとめる・ATMの撤去・リストラなど大幅な経営再建策を打ち出し、2009年には黒字となりました。とはいえ、まだまだ新銀行東京としての経営も不安定な部分がありますし、信用金庫との関係も解決していません。それから、大手ジーンズメーカーに対する巨額融資の問題も出てくるなど、良いと言えない状態が続いています。2020年には東京オリンピックの開催も決まっておりますます賑やかになる東京都ですが、都政とあわせて新銀行東京の動きも注目していきたいところです。