奇抜な名前の新銀行東京とは

新銀行東京という名称の由来

世の中には様々な金融機関がありますが、「新銀行東京」をご存知でしょうか。新銀行東京は、東京都新宿区に本店を置く銀行です。初めて新銀行東京の名称を聞いたとき違和感を感じた人もいることでしょう。普通、金融機関が名称をつける場合は「○○銀行」や「△△信用金庫」というように各金融機関の商号の前にそれぞれを象徴する言葉をつけます。新銀行東京であれば“新東京銀行”というような名前になることでしょう。それがなぜ「新銀行東京」になったのでしょうか。

それは、新銀行東京が創立された理由と関係しています。新銀行東京はもともと、パリを本拠地とする世界有数の金融グループのうちの一つである「ビー・エヌ・ピー・バリバ銀行」の信託業務会社「BNPバリバ信託銀行」だったのですが、日本での事業の見直しを考えている時期があり、その時の東京都知事であった石原慎太郎氏が主導して公有化し、中小企業のための銀行として新たに発足しました。ですから、一部では「石原銀行」とまで評されることがあります。

石原慎太郎氏は、東京都知事の任務期間中の2003年に東京都に本部を置く公立大学「首都大学東京」を設立しました。このとき大学名を公募して上位にランクインした“首都大学”に、今までにない新しい大学をつくるという構想から“東京”を語尾に付けました。これと同じ発想で新銀行東京の名前がつけられたのです。確かに、このような珍しくインパクトがある名前なら、今までにない、他に類を見ない銀行だろうという印象を受けますよね。

でも、都知事だからと言って勝手に変わった名称をつけてもいいの?と思うかもしれませんが、銀行法には「銀行は、その商号中に銀行という文字を使用しなければならない」という決まりがあり、最後につけなければいけないとは記載されていません。ですから問題ないのです。何年後かには、これに続いて「銀行神奈川」や「ニュー銀行NIPPON」というような銀行名がつけられる日が来るかもしれません。